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ジュニア防災士検定から見る救命

第一回ジュニア防災検定が先日、12月8日に開催されました。
なんで子供達に防災検定が開催されることになったのか
この検定が始まるきっかけとなった事例が東日本大震災にあるようです。

■「釜石の奇跡」
この言葉をご存じの方も多いかもしれません。
岩手県釜石市は東日本大震災の津波により死者は1000人を超しました。
しかし、小中学生は2921人が津波から逃れ、生存率は99.8%だったそうです。
他の地域から比較しても高い生存率から「釜石の奇跡」と言われています。

生存率が高かった理由は、津波てんでんこ(※防災標語)をもとに定期的な防災訓練
を実施していたとのことです。
この定期的な訓練の結果、実際に学校にいた子供も下校中の子供も、自分で判断し高台に避難したそうです。

■防災と救命の共通点
いくつか共通点はあるかと思います。

1つ、いつ発生するかわからない
2つ、薄れゆく危機意識
3つ、生命の存続にかかわる。

いつ発生するかわからなく
そのため、日常生活のなかから、危機意識は薄れていきます。
そして、発生したら命の危機を迎え生命の存続にかかわります。

■定期的な訓練の必要性
防災や救命の事態が発生したとき、まず同じく言えることは
考えている時間や、迷っている時間が命取りになるということ

実際に、津波による溺死者の多くは
・服をたくさん着込んでいた
・現金をたくさん所持していた
などということを聞きます。

大人は、家に帰り服を着込み、現金を取り行ったのでしょう。
後の生活を考えると多くの人が同じ行動をとると思います。
しかし、防災や救命の事態、余計なことを考えては駄目なんですね。
釜石の子供達は、逃げろと叫びながら、中学生は小学生の手を引き、老人の手を引き一目散に安全な高台に逃げたそうです。
助かって、命がつながることで後のことを考えれます。

釜石の子供達は、定期的な訓練を受けていましたが、大人は定期的な訓練はあまり実施されていなかったとのこと。
もちろん、周辺自治体の子供達も同様で、積極的な定期訓練は実施されていなかったとのこと。
運命の分かれ目は、定期的な訓練だったのではないでしょうか。

1年に1回または数回の数時間の定期講習で助かる命が多いことがわかります。
救命講習や防災訓練の付加価値が低いと思われている方が多く、めんどくさいという声も良く聞きます。
しかし、定期講習の付加価値はとても高いという認識を持っていただきたいです。

救命コムでも救命に貢献できるようサービスや品揃えの充実を常に考えており、今後もチャレンジを続けていきますのでご期待いただければと思います。
ほか、私どもでもお客様のご要望を把握しきれいていないところもあるかと思います。このようなサービスをしてほしいとか、このような商品をレンタルしたいなどご意見や感想などありましたら救命コムにメールやお問合せをいただければ幸いです。

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