長距離走後の女児死亡事故 学校側AED使用せず(産経ニュース)
2011年10月14日
長距離走後の女児死亡事故 学校側AED使用せず
2011.10.14 12:38
さいたま市北区の市立小学校で9月、6年生の女児=当時(11)=が長距離走の練習中に倒れ死亡した事故で、学校側が校内に設置されている自動体外式除細動器(AED)を使用しなかったことが14日、同校などへの取材で分かった。
市教委などによると、女児が死亡したのは9月29日。午後4時5分ごろ、駅伝大会に向けた長距離走の練習中に女児が倒れ、養護教諭が同8分に119番通報。同13分に救急隊が到着したが、既に呼吸がなく心肺停止状態だった。救急隊は持参したAEDを使用し、同28分に病院に向け出発した。女児は病院に搬送された後も意識不明の状態が続き、翌30日夜に死亡した。死因は不明。
同校によると、教諭らは女児を保健室に運び、様子を見守っていた。校内にはAEDが設置されていたが、女児が倒れた直後は脈があり呼吸も確認されたため、使用しなかった。
同校ではAEDの使用講習会を実施していたが、「呼吸と脈がないことを確認した場合にAEDを使用する」という設定だったという。市教委は今後、第三者の専門家による検証を行う方針。
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この手のニュースには毎回ショックを隠せない・・・
まず、学校のどこに設置してあったんだろう?
日頃から目につく場所に設置していたのだろうか?
学校では使用講習会を実施していたというが本当だろうか?
どこまで真剣に取り組んでいたのだろうか?
導入時だけでなく、年一回ぐらい定期的に救命講習をしていたのだろうか?
呼吸と脈がないことを確認した場合にAEDを使用すると練習していたようだが心肺蘇生法では、意識がなければすぐに救急車を呼んで、AEDを取りに行くように講習はされているはず
死の問題は、なかなか日常では認識しずらいかもしれない
死と言えば、最近の出来事ではスティーブ・ジョブズのスピーチが印象的です。
※スピーチ抜粋===========================
誰だって死にたくはありません。天国に還りたがっている人も、そのためにわざと死のうとは思いません。それでもやはり、死は私たち全員に共通の目的地です。死から逃れた人は誰もいませんし、それでいいのです。なぜなら死というものは、おそらく、生が生んだまさに最高の発明品だからです
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死とは最高の発明品とジョブズは言われています。
悟りのようなこの言葉、まさにその通りだと思います。
生きるということは、死ということも併せ持っています。
人は、生きてても死んでもどちらでもいいような、「物」のような替えがきく軽いものではないと思います。
だから、AEDの備えも必要とされ普及しているのではないでしょうか。
学校は、教育の場です。
命の教育も、もっと真剣に考えてしてほしいと思います。
AEDは、小学生中学年高学年ぐらいから使用できると言われています。
AEDの使用法、心肺蘇生法などの救命講習を通して、命の教育をしてほしいです。
AEDがあったのに使わなかったというのは、問題外です
まず、目立つ場所にAEDを設置し、日頃からの定期的な救命講習(年1回)など
授業で定期的に取り上げれば解決すると思います。
ほかに、AEDの管理の問題も目立ちませんが発生しています。
消耗品の期限管理、AEDが正常な状態かインジケータの目視の確認などされていない施設も、ニュースにならないだけで数多くあります。
是非、お手元にあるAEDや、身近に設置されているAEDが正常な状態か確認してください。
また、消耗品の期限が切れていないか確認してください。
救命講習を定期的に受けているか確認してください。
発生するかしないかわからないからといって、救命の備えに対する対応を後回しにしていることがないか確認してください。
救命コムでは、AEDなどの備えの期限管理ができるサイトをつくりました。
期限管理インフォメーション
無料でご利用いただけます。
公共施設や会社組織でも管理しやすいよう、設置カ所毎にAEDや消耗品などの登録でき
登録商品の交換期限を事前にメールでお知らせします。
このようなささやかなことしか、まだできておりませんが
期限管理は、いつやってくるか分からない備えの生命線です。
必要な時に役に立つように、期限管理をしてください。
是非、周りの方にも期限管理をおすすめしていただけませんでしょうか。
必要な時に、AEDなどの備えが使われるよう願います。
限りある命ですが精一杯生きれるよう、助けてください。