心肺蘇生法(中国武漢発新型コロナウィルス対応)
2020年04月13日
中国武漢発新型コロナウィルスにより、世界中が大変混乱していますね。
こんな時だからこそ、冷静に情報を集め対応しないといけないと感じています。救急救命処置をする現場でも、救護にあたる医療チームが冷静かどうかで患者の生存率が変わると聞いたことがあります。深刻な事態ではありますが、家族や、友人知人、職場などの仲間などと助け合い、できることを冷静に考え行動することが大事だと思います。冷静さや助け合うことを忘れずにいたいですね。
4月7日緊急事態宣言が発令され、5月6日まで様々な活動自粛が続き、感染者数の増加を止めるために自粛が広がっています。この中国武漢発新型コロナウィルスは、実態が正確に掴めず終息まで長期化の様相を呈しています。テレビ等メディアでは、新型コロナウィルスでの感染者数と死亡者数のニュースが、毎日報じられていますが、こんな時でも事故や突然死など、新型コロナウィルス以外の原因で亡くなられる方もおられます。助けれない命もありますが、誰かが手を差し伸べたら助かる命もまだあります。新型コロナウィルスによって多くの命が失われると思います。しかし、そんな時にどのように戦い、どのように暮らしたのかが問われるのではないでしょうか。
平時なら、救命講習で習った心肺蘇生法も実施できるかもしれませんが、このような感染症が蔓延している時に、心肺蘇生法はどのようにしたら良いだろうかと分からなくなりますよね。そんな状況に対して、AHAから新型コロナウィルスに対応する心肺蘇生法の方法が発表されましたのでご案内いたします。
新型コロナウィルス対応CPR(心肺蘇生法)
アメリカ心臓協会(AHA)から発表されている心肺蘇生法プロセスは下記になります。
従来の手順にステップ2感染予防が追加されました。
119番通報してAEDを手配する(指令員の指示に従う)
あなたの口と鼻をフェイスマスクか洋服で覆う、倒れている傷病者の口と鼻もフェイスマスクか洋服で覆う(感染予防のため)
胸骨圧迫だけの心肺蘇生(ハンズオンリーCPR)を、胸の中央を強く早く1分間に100-120回の速さでおこなう
AEDが届いたら直ちにAEDを使用する
引用元 AHAサイト(COVIDー19 and Adult CPR)
救急セットの確認
上記のように、ステップ2の感染予防が追加されました。
そのためAEDなどの備えと同時に、フェイスマスクや、タオルなど感染予防に使えるものが備えられているか確認してください。
AEDのケースに入っている救急セットには、使い捨てのタオルなどが含まれている場合が多いので、見た目にはわかりにくいかもしれませんが確認してください。
できれば、フェイスマスクもしくはタオルを備えておくと安心です。
タオルは何かと役に立ちますので、是非備えてください。
人事を尽くして天命を待つ
今まさに、人類にとって大きな試練だと感じます。
こんな時、人事を尽くして天命を待つという言葉が頭を過ります。人類の長い歴史では、災害、疫病、飢饉など多くの災いがありました。私たちが今、存在しているといことは、それらを先人は乗り越えて来たということだと思います。甚大な被害になるかもしれません。それは、多くの人には解らないことだと思います。
私たちは、必要な備えと行動をし、最善を尽くすことのみです。一人一人にできることは小さいことかも知れません。しかし、世界中で、多くの人がベストを尽くしていると思います。また、その反面、混乱し、暴動や犯罪も起きるかも知れません。それでも、未来に希望を持ち続けることが大事だと感じます。
必要な備えと冷静な行動をしましょう。
ベストを尽くしたらあとは神仏に祈るのみです。