心肺蘇生法ガイドライン2010
2010年10月20日
昨日、ガイドライン2010が正式に発表されました。
JRC(日本蘇生協議会)からドラフト版(草稿)が発表されました。
http://jrc.umin.ac.jp/index.html
■人工呼吸について
大きな注目点として、人工呼吸がなくなるのか?!
ということに注目されていたかたが多かったと思います
しかし、人工呼吸は削除されませんでしたね
人工呼吸はあったほうがいいと思っていたので残って良かったです
■心肺蘇生の手順
G2005では、ABCの手順でした
A(airway(気道確保))→B(breathing(人工呼吸))→C(compression(胸骨圧迫))
G2010では、CABに手順が改訂されました
C(compression(胸骨圧迫))→A(airway(気道確保))→B(breathing(人工呼吸))
胸骨圧迫の重要性はかわらず、Bの人工呼吸をなくすのではなく
手順を変えることで、心肺蘇生を始めやすく抵抗感をなくそうということでしょう
■見て聞いて感じて
手順がかわったので、見て聞いて感じてがなくなってしまいましたね
確かに、今まで実際に見て聞いて感じるほどの余裕はなく時間のロスにつながることが多かったかもしれません
■胸骨圧迫について
成人は約5cm以上と強く
また、1分間に100回以上のペースで押し
胸壁が元の位置にもどるようにしっかり戻すように気をつける
というような内容ですが、実際には自然と胸骨圧迫のペースは上がるので
【強く押す】と【しっかり戻す】を協調しないといけませんね
■AEDについて
さて、救命コムで問題なのがAEDの仕様設定変更に影響するのかというところです
心肺蘇生の手順は、大きく変更されました
しかし、30:2の胸骨圧迫と人工呼吸は変わらず
AEDの電気ショック回数も1回から変更なく
う~ん、大きな変更が見られないような…
もしかすると変更がないかもしれませんね
メーカーの対応を待ちたいと思います
救命講習は大きく変わりそうですね
救命コムのトレーニング機材もなるべく早くG2010に対応したいと思います
もっといろいろ書きたいところですがバタバタしておりますので
また今度…