国内のAEDを調べて

2008年11月18日

救命コムでは　AEDを2005年から取扱い始めました
当時日本に全部でAEDレンタル会社が救命コムを含めて3社しかなかったころです

AEDについては取扱いをはじめる前に広範囲にわたって情報を集め研究してきました
レンタルの場合　製品や市場を最低でも約5年先　またそれ以上先を予測して購入しレンタルします

約5年先までお客様のお役に立てる製品であること
必要とされる製品であることが大事なことです
当時3メーカーあり製品選定をしました

■まず製品面ですが　いくつかあります

※除細動の性能(電気ショック)
当時　モノフェージック(単層性)とバイフェージック(2層性)とありました
今ではバイフェージックが主流となり　モノフェージックはありません
蘇生率であきあらかな差がありました
フィリップス社製は当時からバイフェージックでした

後　細かいことを言えばフィリップス製のショックの能力が同じバイフェージックでも違いました　詳しく調べますと
やはりフィリップスさんは　日本でいうパナソニックさんと同じような世界企業で電気製品などの強い会社…
考えれば当然ですね　中身の細かいところに違いがあります

※耐水性や堅牢性
日本全国に出荷する際に輸送段階の衝撃や現場のあらゆる環境に耐え安心の備えになる必要があります

レンタルの場合　屋外のイベントなどに備えられるケースが多くあります
その場合　堅牢性と同時に耐水性も必要です
ハートスタートFR2という機種が郡を抜いてよい製品でした

耐水性などはハートスタートHS1の約3倍ほど高く安心でした
当時国内での実績などは少ないので海外の情報を見ました
やはり過酷な現場でよく使用されていたのがFR2でした

※対応能力(小児用パッド・ガイドラインなど)
これはフィリップス社製AEDを選んで一番助かりました
今では信じられないと思いますが当時小児用パッドに対応できないAEDや心配蘇生法の新しいガイドラインにも変更できないAEDが販売されていました

フィリップス社製AEDはなにも問題なくクリア
他社ではリコールは出るしガイドラインに対応できない小児用パッドに対応していない
などなど　他社品を購入してレンタルしていたら…と思うと恐ろしい状況でした

安さを追求し入札などで購入した公共施設にはまだこのAEDが設置されていることろもあるはずです

これは現在でも同じです
良く見ますと私から見れば問題のあるAEDが販売されています

こまかく言えばきりがないので製品面はこのへんでやめときます
結論としてはフィリップス社製のAEDを選びました

■次にコスト面ですが　いくつかあります

レンタルの場合　仕入れ価格がレンタルコストに影響するのは間違いありません
実際　フィリップス社製AEDをレンタルしているところは現在でも少ないです

なぜか？
簡単ですね

仕入れ価格が大きく違ったからです
他社の安い製品と比較しますと倍ほどする高い製品だったからです

しかしAEDを知れば知るほど当時の他社製品の危険性や問題点がはっきりとわかっていましたので

高い安いじゃなく「5年先まで安心してレンタルしていただける製品はフィリップス社製の特にFR2しかない」という結論にいたりました

現在でもフィリップス社製のAEDは高いです
高いなんて言ったら怒られますね
訂正します！相場並です
しかし　売れりゃなんでもいいというような大安売りはしてないということですね
メーカーも製品に自信を持っている現われでもあると思います

メーカー様にも違いがあります

先日もフィリップス様担当者とお話した際にも
『我社はコンプライアンスには厳密です』
『グレーは黒です』
とはっきり言われていました
法令順守し危険な製品は出さないという姿勢です
安心ですね

某メーカーで残念だったのはAEDを販売して欲しいとオファーが来た際に
『売れればなんでもいいです』
『とにかく売って下さい』
という内容で　ガックリきました

製品の問題点を指摘すると
その問題に対する認識自体がなくグレーは白でした　黒も白に…
取扱いをすることを断りました

作る側の問題点
製品としての問題点など
さまざま予測できることはあります

しかし　故意であるかないかに関わらず機械製品である以上　リコールなど問題点はでてきます
そのリスクは救命コムでも受けますが救命コムがリスクを受けるということは救命コムのお客様のリスクでもあると考えています
そのリスクを避ける努力は続けたいと思います

おかげ様で救命コムではフィリップス社製AEDを選びレンタルさせていただき大変好評を得ており大きなトラブルなどもなくお客様に喜んでいただいております

今後も　AEDやマネキンのレンタルや販売を通して多くの助かる命を助ける力のひとつとなり一般市民の参加による救急救命の市場がよりよき市場となり一人一人の生活　そして地域日本が豊になることを願います