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心肺蘇生の重要性

本日は、心肺蘇生(CPR)の大切さを知っていただきたいと思います。

2004年7月からAEDが一般の誰にでも使用できるようになり急速に普及しています。
その中、AEDの効果に頼りすぎる傾向が増えているように感じます。

救命講習を受ける機会も多くなってきておりますがAEDの使用方法が知りたいという声が大きいですね

確かに、AEDの使用方法を知っていただく必要がありますが、基礎となる「心肺蘇生法(CPR)をマスターすることが、本当は重要」なのです!

以前、AEDの効果が100%ではないというご説明もしましたが、まだ、AEDがあれば大丈夫だろうという声もあると思うので面白い研究論文をご紹介します

病院外で倒れ心室細動のためAEDによる除細動をほどこしたが、自己心拍再開が認められなかった患者へCPRをした結果でがでています。

※52例の病院前におけるCPRクオリティと結果

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                   適正なCPR        不適正なCPR

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現場での心拍再開数:       8/15(53%)         3/37(8%)  
病院到着時の心拍再開数:    13/15(87%)         5/37(14%)
入床時の生存者数:        11/15(73%)         3/37(8%)
退院時の生存者数:        8/15(53%)          3/37(8%)        
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結果として、適正なCPRを受けた患者と適正ではないCPRを受けた患者を比較すると退院後の生存確率は6倍以上となった。という内容です。
詳しい内容は、レールダルメディカルジャパン社より発行されております、「Q-CPR研究論文サマリー集」に掲載されております。

何度もいいますが、AEDの効果は100%ではありません
上記のデータは、AEDによる除細動をしていますが、それでも蘇生しなかった時にCPRをして助かった確率です。

すばやいCPRでの効果は高くなります
しかし、CPRの質で数値が6倍以上も差があるという結果もでております
CPRをしなければどれだけの差があるでしょう

AEDを導入した、公共機関や教育機関、企業さまざまあると思いますが、AEDを導入した時に、救命訓練を受ける!これは当たり前のことです!
これだけ重要な心肺蘇生です年一回ぐらいは定期的な訓練してほしいものです。

あなたが心肺蘇生法をマスターして、いつでも行える勇気を持てば目の前に倒れた人の助かる確率を6倍以上あげる力になります。

なかなか、救命講習を受ける機会がないという方は!
「BLS自己学習キッド」をおすすめいたします。
DVDによるトレーニングビデオでの丁寧な解説がわかりやすく家で学べます!
成人と小児にも対応しており、子供がおられる家庭にもお勧めです
製品名は、CPR&AEDパーソナルトレーニングキットです!

ほかにも、救命トレーニングマネキンをレンタルしておりますのでご活用ください。
ともに、助ける力となりましょう
ご意見ご感想などあれば、コメントいただけると幸いです。

AED設置方法

AEDの場合、設置方法で効果が大きく変わります。

なぜ効果が変わるのか

設置方法次第で、AEDを必要なときに使用できない可能性があるからです。
AED設置の意味を考えていただくと設置方法も変わってきます。

私の考える重要なポイントをご紹介します。

①AEDは約3分以内の早い処置が必要
問題は『距離』
約100m程度の範囲が救命活動範囲と想定されると良いと思います。

AEDは心臓が完全に停止しては使用できません。心室細動などでは痙攣している時間が数分間、その間にAEDを使用しなければ心臓は完全に停止し助かる確率がほぼなくなってしまいます。AEDが使用できる数分間の早い処置が必要です。

某大手自動車会社と設置場所を打合せした際、会社内のどの場所からもAEDが3分以内に取って戻ってこれるか実際に社員が走って実験しました。距離を測っての想定での計画ではなく、実際に人が走って確かめていただけたことには感動しました。これぐらいの情熱がほしいものですね。

愛知万博でもAEDが会場内に約100台程度設置され大きな効果をあげましたが、距離を考えて配置されていました。

公共施設や教育施設、大型商業施設など広い敷地面積を持つ施設にAEDが1台しかないという場所をよく見かけますが、救命範囲を今一度考えていただく必要があります。

②AEDは設置していることを多くの人に知っていただく必要がある
問題は『場所』
場所は非常に重要です。
AEDは一般の誰でもが使用できます。管理者のみや、限られた人のみが使用するという考えではいけません。多くの人に知っていただき使用できる環境を作ることで効果が高まります。

※目立つ場所に設置して、多くの人に知ってもらう必要があります。
※時間の経過と共に設置していることを忘れられないようにする。
※施設内に人がいる時間に、閉鎖施錠する部屋にAEDを設置しない。

共通して設置に適している場所は、人通りの多い場所になります。
施設の出入り口、ロビー、EVホール、受付案内カウンターなどさまざま考えられます。

AEDを設置している商業施設など最近良く見かけますが、探すのに一苦労する施設が多いのが現状です。カウンター中の奥の隠れた部分に置かれているとかありますが、その際はAEDがカウンターの中にあるという大きな看板でも出してほしいものです。

また、一番やってはいけない事例です。
学校にAEDが設置されていました。AEDは保健室に設置されており休日、体育館や運動場で部活中に人が倒れAEDを使用しないといけないときに、保健室が施錠されておりAEDが使用できなかった。このようなことは実際に起きています。同じ過ちは二度と繰り返してはいけません。
大型商業施設などでも同じような危険性が見受けられます。商業施設で昼間は全館開いているが、夜になると閉鎖する場所がある施設などがあります。ある施設では夜になると閉鎖するスペースにAEDが設置され、深夜まで開いているスペースにAEDがありませんでした。これでは、深夜にはAEDが設置されていない施設となってしまいます。非常に残念です。

③AEDを常に使用できる状態で管理する

問題は『管理』
管理もいくつかポイントがります
※AEDが正常な状態か管理する
※固定設置のAEDを救命時以外持ち出さない

AEDを設置したあと誰もAEDをチェックしないのも問題があります。

AEDにはセルフメンテナンスチェック機能がついており、自己診断し常に使用できる状態を保てるようになっております。しかし、AEDに異常が発生した場合にはAEDが表示やアラームなどで教えてくれますのでそれを長い時間放置し異常を見逃さないようにしなければいけません。

その解決策としましては、日々の通常作業の中に入れてしまうのが良いと考えます。
例えば、毎日トイレを清掃すると決まっていれば清掃時に必ず正常な常態かチェックするなどすれば無駄なく管理ができます。毎日、出入り口の施錠を開けるなどの作業があれば、その時に、チェックするというのも考えられます。
設置する際の計画に管理を入れていただくことで長い期間、効果的な救命体制を確保できます。

また、固定設置のAEDを救命時以外に持ち出すことは危険です。
AEDの設置は固定設置がほとんどだと思いますが、いざという時の備えは動かすことでトラブルが発生します。持ち出す場合は、持ち出している間の救命体制の検討など周囲にも告知するなど十分な配慮が必要です。
学校などで、課外活動にAEDを持って行きたいなどの際は、救命コムでAEDをレンタルできますのでお役に立てれば幸いです。

以上、簡単にですが設置の計画の参考にしてください。

私たちは、民間における救急救命のあるべき姿を追及しております。今までもお客様から多くのことを学ばせていただきました。今後もお客様と共に学び、学んだ成果をサービスの向上につなげてまいります。

AED設置に際して、お悩みの方がおられましたらご相談ください。
AED設置の企画提案もいたします。

ご意見ご感想などございましたらコメントなどいただけると幸いです。
本年も、宜しくお願い申し上げます。

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