海外旅行にAEDを持っていきたい方へ[航空法対応AEDあります!]
2009年12月5日
海外に旅行に行く際に、AEDを安全のために持って行きたい!
そんなお客様がいままでも多くおられました
今後、海外旅行など検討される皆様に参考になればと思うので事例を交えて紹介したいと思います。
AEDを海外旅行に持って行きたいという問い合わせが救命コムに来るのは、だいたい旅行会社や航空会社からです
①「飛行機にのせれるAEDはないか?」
②「海外に持って行きたいが、現地でAEDを使用しても問題ないのか?」
などなど
え!?問題あるの!?
疑問にと思われるかたも多いと思います。
①「飛行機にのせれるAEDはないか?」に対して
これは、航空法でさだめられた貨物や手荷物で飛行機にのせてはいけないものが決められています
空港の手荷物検査場に行くと、ライターやらスプレーやらさまざま搭載できずに捨てられています
AEDのどこに問題があるの?ということですが
バッテリーです!
さまざま詳細はありますが、AEDのバッテリにはリチウムが入っております
そのリチウムの含有量が2g以下でないと搭載できません
私の調べた範囲内では、国内のAEDのほとんどのバッテリが容量が大きいため2gを超えています
じゃぁ、AEDは飛行機に乗せれないじゃないか!と怒られてしまいます。
しかし、ご安心ください
弊社取扱のハートスタートFR2にリチャージ式バッテリを装着すると問題なく飛行機に乗せれます!
なんと、リチウムの含有量が2g未満なのです!
FR2のリチャージタイプバッテリ装着のAEDに関して、ANAやJALにも
搭載可能の確認はとっておりますのでご安心いただけると思います
通常、リチャージタイプのバッテリを装着してレンタルはしておりませんが、このような事情がありましたら、出荷しております
まずはご相談ください
幅広く対応できるのが救命コムの充実しているサービスです
次に、②「海外に持って行きたいが、現地でAEDを使用しても問題ないのか?」に対して
日本では、薬事法にさだめられてAEDの一般市民の使用が許されています
日本と同じように、世界の国々によって法令などで医療機械の規則がある場合があります
また、法令がなくても一時入国者に対しての指導もあります
最近の事例では、シンガポールやマレーシアなどですね
この場合、日本にあるその国の大使館に確認を取る必要があります
そして、大使館に確認しました
結果、OKということで一安心(^_^)v
持って行くに際して、旅行に必要書類を携帯するようにとの指示がありました
①英文の診断書を携帯
②AEDを持参する人がAEDを使用できる旨を医師から英文書でもらい携帯/p>
上記、2通を常に携帯し万一、旅行中にAEDを使用し病院に運ばれることがあれば
その書類を見せるようにという内容でした
適切なアドバイスをいただき、必要書類とAEDを手にして
そのお客様は旅行に行くことができました。
以上、飛行機に乗せれるAEDかということと
その国で使用しても大丈夫かということが問題になります
現在、飛行機への荷物の検査は非常に厳しくなっております
AEDを持って飛行場に行って、その場で「持っていけません!」と言われないよう事前に準備をお勧めください
余談ですが、ANAやJALの飛行機にはAEDが搭載されております
いずれもリチウムの含有量が2g以上です
それが搭載されているのに、なぜ一般客のAEDは搭載できないのか!という疑問があると思います
これは、基本的に搭載はダメなのですが、事前にその飛行機に搭載する機械を登録をすませている場合は良いそうです
では、登録すればどのAEDでも持って行けるじゃないか!と言われますね
しかし、登録するには時間がかかりすぎ現実的ではないそうです。
さまざま問題はございますが、調べて工夫して問題を解決しないといけませんね
AEDを飛行機に搭載できずに旅行に行けないと悩まれている方がいましたらご相談ください
AEDを持っていくだけで、心配なく安心して旅行を楽しく行っていただけるのであれば、ご利用いただければ幸いです。
AEDリコール問題
2009年11月21日
昨日、大きなニュースが発表されました
107,309台のAED自主回収です。
メーカーは、カルディアック・サイエンス社製で、国内販売メーカーは日本光電でした。
今まで、国内ではシェア争いをしていた2強のAEDメーカーの内の1社です。
そのため、台数が多いので大きな衝撃となっています。
自動車でいえば、トヨタやホンダあたりがリコールをだしたような感じでしょうか。
以前、このブログでこのような記事を記載しました。
「国内のAEDを調べて」
当時、過去を振り返って記載しましたが、想定された問題が次々と起こってきました。
今回の日本光電さんのリコールの前にはメドトロニック社さんのリコールもあり
AEDというものの機械の信頼が低くなるのではないのかと心配です。
ここでひとつ、多くの皆様が知らないのではないかと思うことをお伝えしたいと思います。
AEDは、販売店が内部の機械を分解メンテナンスできる機械ではないのです。
ある意味、ブラックボックスです。
そのため、国外の製造メーカーに送りメンテナンスを必要とします。
たぶん、今後メンテナンスを販売店にしてほしいという声が多くあがると思います。
しかし、実際現状ではほとんどなにもできないのではないかと感じております。
AEDは、基本的にはメンテナンスフリーの製品なのです。
そのため、AEDが自動的に行う日々のセルフメンテナンスチェックという機能により安全性が担保されていました。
今回の、日本光電さんのリコールに問題があるのは、そのセルフメンテナンスチェックに問題があったというところでしょうか。
同じリコールでも問題の大きさが違うと感じます。
ほかにも私が感じる問題があります。
某メーカーでは、リチャージタイプのバッテリを標準装備したAEDを販売しております。
さまざま機能がついており、高機能で見た目はいいのですが…
リチャージタイプのバッテリで発生する問題をいくつか記載します。
・充電頻度が高い
充電頻度が高いため、人的メンテナンス作業を多く必要とします。
そのため、バッテリ低下している状態での使用リスクも多い。
また、充電を忘れ、動作しないリスクも高い。
・リチャージバッテリの寿命
寿命の判断が難しいため、急に電池の寿命が終わる
充電の手間を省くためコンセントにつなぎっぱなして設置している場合
いざ使用するため持ち出す際にAEDをコンセントから外したら、
バッテリの寿命が切れておりAEDが動作しない。
また、コンセントにつないていると台風の際に落雷などでAEDが故障する。
その際、災害が発生するリスクがたかい時に使用できない。
などなど、ほかにも細かく言えばあると思います。
一般市民が使用するに際してリスクが高いのではないかと考えます。
そのため、弊社ではFR2のリチャージバッテリの注文があっても、
お客様の利用方法などをお聞きし、適していればそのまま販売しますが
危険性、問題点を十分に説明し考え直していただくことも多くございました。
機能があるからといって全ていいわけではありません。
機能がありすぎて、トラブルや危険性をまねくことも多くあります。
ほかにも、さまざまございますがこのへんで…
以前、このブログ記載しましたが、下記のように今でも考えています。
「国内のAEDを調べて」
作る側の問題点
製品としての問題点など
さまざま予測できることはあります
しかし 故意であるかないかに関わらず機械製品である以上 リコールなど問題点はでてきます
そのリスクは救命コムでも受けますが、救命コムがリスクを受けるということは救命コムのお客様のリスクでもあると考えています
そのリスクを避ける努力は続けたいと思います
おかげ様で救命コムではフィリップス社製AEDを選びレンタルさせていただき大変好評を得ており、大きなトラブルなどもなくお客様に喜んでいただいております
今後も AEDやマネキンのレンタルや販売を通して多くの助かる命を助ける力のひとつとなり、一般市民の参加による救急救命の市場がよりよき市場となり、一人一人の生活 そして地域日本が豊になることを願います