AEDを使用するときの心構え
2012年06月28日
AEDを使用するということへの心構えというか、認識を正しくもってもらう必要があると常々感じますので、ブログに書きたいと思います。
■死に至る状況
AEDは100%命を繋ぐことを保証する機械ではありません。
まず、第一にAEDを使用する状況というのは「ほっておけば死に至る可能性が高い状況」です。
助けれなかったというリスクや後悔を持たれる人が多いのですが、要するにもともと助かる可能性が低いのです。
特に一般市民の処置の場合「助からなくて当たり前、助かったらもうけもん」という認識でいいと思います。
■動機とプロセスの重要性
助からなくて当たり前という結果であれば、助からなかった際にどこを見るべきなのか。
それは、「助けようという動機」と「助ける為の行動というプロセス」ではないでしょうか。
救命コムのレンタルAEDを使用しても現実は命が助かった例も複数ありますが、助からなかった数のほうが多いのです。しかし、現場で情熱をもって助けようと思う熱意ある救助者が必死の救命処置を行ったというプロセスというものは、亡くなった方の家族に安らぎと幸福を与えていました。
AEDを使用した方や施設の担当者の方から遺族の声をお聞きしたことがあります。
「救助してくださり、ありがとうございました。」
そのように言われたそうです。
助からなかった、しかし一生懸命やってくれた。この気持ちは伝わるものですね。
■命を繋ぐという結果にこだわりすぎてはいけない
人間の死亡率をご存じでしょうか。
それは、100%です。
不老不死の人間は誰としておらず、誰もがいつか死に至ります。
死というもの全てが不幸ではありません。年齢にかかわらず寿命というものもあると思います。
しかし、寿命ではない命が突然の心停止により生死の境をさまようことになった場合、それは助けたい。
全力で助けて、生きて欲しい。そして、多くの幸福へと繋がって欲しい。そう、思います。
■結論
生死の結果にとらわれずベストを尽くすことが大切です。
命が繋がるかとうかは、人間だけでは決められないものではないでしょうか。
生きている人間の、人知を超えるものだとも思います。
できることは、一意専心助けるための救命処置をすることです。
救助者も命を助けられなかった場合、助けられなかったからといって悲しまないでください。
悲しむ人が増えるだけです。
幸福な人が増えていくことを願っています。
最後に夏期はAEDレンタルは繁忙期となっており在庫が少なくなります。
そのため、必要な備えとしてAEDのレンタルをご希望の方は早めのお申し込みをいただければ幸いです。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます(^_^)
期限切れ電極パッドに注意!!
2012年06月9日
AEDは、日常点検がとても重要です。
日常点検のおもな作業は、主に3つ。1分もかかりません。
①ステータスインジケータの表示が正常な状態か確認する
②消耗品の交換期限が過ぎていないか確認する
③外観を確認する。(本体や消耗品の破損や滅失など異常はないかなど)
この作業は、簡単な作業ですがとても重要です。
例えば、電極パッドの期限がすぎると使用できない可能性があります。
下記、期限を約4ヶ月すぎた日本光電製の電極パッド
【※パッドの状態は、保管の環境条件によって異なります。】
このパッドは、粘着面が少し硬化し、パッドを台紙から剥がそうとしたらパッドが裂ける状態でした。
このパッドは、裂けませんでしたが粘着面が硬化しはじめている状態でした。
以上のように交換期限をすぎると、保管状況などでも大きくかわるとは思いますが、パッドが使用できない状態になる可能性があります。交換期限が電極パッドに記載されていますので、御確認ください。
すべてが、上記の画像のように劣化し使えなくなるという不安をあおりたいわけではありませんので、ご理解いただければ幸いです。
それでも、救命コムはどうなんだ?
あつかっているフィリップス製のパッドは、期限がすぎたらどうなるんだ?
という疑問も当然感じる人もいるかと思うので下記に回答したいと思います。
①期限切れの対策は?
救命コムのレンタルしているAEDは、すべてレンタル期間中に電極パッドが交換期限が過ぎないものをレンタルしています。例外的に、レンタル期間が1年を超えるものや、延長などで予定の期間を超える場合、その都度AEDの本体交換を行っています。管理しているつもりで、管理しきれなかったという人為的ミスも想定して対策しています。
②フィリップス製のパッドはどうなのか?
これは、古い期限切れパッドを開封してみないとわからないと思い、古いパッドを開封しました。
袋の右上に「2009/4」と記載れていいます。
この年月をすぎると交換してくださいという交換期日です。
そのため、現在が2012年6月ということで期限を約3年経過しています(^^;)少し心配
開封してみました。
お!全然普通だ!なんかおかしいところないかなぁと探しましたが、異常がみつかりません。
粘着面も透明で乾燥や硬化しておらずしっかりした粘着力がありました。
しかし、その後もこれだけが正常でほかに異常なパッドがあるかもしれないとも考え10組以上古いパッドを開封したのですが、どれもこれも上記の写真と同じ(^^;)いいことなのですが、なんか異常をみつけれなくて残念。
期限切れパッドの異常が発見できなかったのは、弊社での保管管理状況が良いだけなのかもしれません。
それは、よくわからないのですが、交換期限をしっかり管理し、電極パッドを交換することはとても大事です。
いざという時に、使えなかった。ということがないよう願っております。
最後に3つ告知させてください。
・期限切れ電極パッドを欲しい方は、問合せフォームよりご連絡ください。(もちろん臨床使用不可を守っていただける方のみ)
・AEDの交換期限を忘れないように、交換期限を事前にお知らせする無料サービスもしています。ご利用ください。
・夏季のAEDレンタルを計画中の方は、在庫がなくなる前に早めにお申し込みお願い致します。