AEDレンタルお客様の感想
2013年08月2日
救命コムでは夏季に数百台あるAEDの在庫がなくなるぐらい、全国でAEDがレンタルされています。
おもには、短期で常設設置が難しい短期開催のイベントや行事の場所ですね。
海水浴場やプール、登山、合宿、イベントなどの場所で、全国で利用していただいております。
AEDが戻ってきては次のお客様のところと、出入りも多い時期ですので入出荷のスケジュールを調整するのも一苦労ありますが、入出荷担当も効率よく入出荷しお客様にご不便をおかけしないよう頑張っております。
そんななか、いつも励まされるのがお客様からいただく「ご利用の感想」です。
昨日もこんな一言をいただきました。
■南茨木スイミングスクール 金田様 サマーキャンプスクールでの備え
「AEDがあることにより多大な安心感があり良かったです。」
■吹田市立片山小学校 天野様 臨海学校での備え
「AEDの携帯ということで保護者の信頼も得られました。わかりやすいレンタルのしくみで、当初の不安が解消されました。今後とも活用させていただきたく思っています。」
お客様からの言葉で最も多いのが「安心」などの言葉ですね。
救命コムでは、社内でいつも話していることがあります。
「物の提供ではなく、機能を提供しています。機能が果たせなければ意味がない。」
そういうことを良く言っています。
では、救命コムが提供する機能をどう考えているかというと
一般市民の救命の備えのサービスから、「安心や安全」という機能をお客様に提供していると考えています。
いざという時に使えなかったとか、不安になったとかでは救命コムの存在価値がなくなります。
物がもつ機能の提供を心がけている救命コムでは、お客様から安心したとか、不安が軽減されたという言葉が最も嬉しい言葉です。
救命の意識も高く、熱意ある多くのお客様に恵まれ、いつもレンタルをご利用頂き心より感謝しております。
さっそく、今年の夏も救命コムのAEDが使用された救命事例がでております。
マネキンやAEDのレンタルの必要性がありましたら救命コムまでご連絡ください。
ハイクオリティCPR
2013年07月19日
QCPRってご存じですか?
CPRは心肺蘇生法ですね。Qはクオリティです。以前からも一部のところでは、このような言葉を見聞きしてきました。
先日、日本臨床救急医学会に参加した際にセミナーにも参加し勉強してきましたので部分的で簡単にではありますが報告させていただきます。
ガイドライン2010が発表されて現在2013年、CPRに関して中間的な発表がAHAConsensusStatementとしてありました。
AHA Consensus Statement ※原文はこちらです
なぜこのような具体的な報告があったのか?
理想と現実の大きな違いがあるようです。
1974年からAHAが心肺蘇生法のガイドラインを発表しており、世界的にはガイドライン2000から世界中に心肺蘇生法が広がってきたが、理想的な効果がでていないため大きな変革を求められるとのこと。
内容はより具体的になっています。
①CCF(chest compression fraction)>80%
蘇生行為における胸骨圧迫の割合です。
人工呼吸やAEDの操作など、全体における中断時間を少なくし、胸骨圧迫の時間を全体の80%以上にしましょう。この比率が高いほど生存率が高いという結果がでています。
②胸骨圧迫の早さ 100〜120回/分
ガイドライン2010では、100回/分ということで1分回に100回以上となっており上限がありません。
しかし、最近では100〜120回が効果的なレートと発表されています。
100回から120回をピークとして120回を超えると蘇生率が下がるとの発表がされています。
③胸骨圧迫深さ >5cm
50mm以上は除細動の成功率があがるので確実にやりましょうということです。
④フルリコイル
胸骨圧迫の際に、押した後に十分に胸の圧迫が解除されるぐらい戻しましょうという内容です。
実際の救命処置時に胸骨圧迫時の圧迫解除が不十分であるとの報告もあります。
また、不十分な圧迫解除により効果も減少します。
⑤過剰な換気を避ける
息を吹き込みすぎると良くないとのことから、人工呼吸時は、かるく吹き込み過剰な換気を避ける。
目安は12回/分、100回〜120回/分の胸骨圧迫の間に人工呼吸をすると12回/分ぐらいの回数になります。
最後に面白いのが・・・
ピットクルーのようなチームでの心肺蘇生
救命の現場をピットクルーとしてイメージしているのがいいですね。
ピットクルーも日頃から、短時間で正確に作業目的を達成するようにチームで訓練されているので、ピットクルーのようなチームの救命チームが存在したら心強いです!
一般市民の救命の現場でも、チームリーダーがいれば役割分担してチームが作れそうですね。
原文ではもっと詳しく説明されていますが、一部を紹介させていただきました。
夏季は全国の多くの現場でAEDのレンタルをご利用いただきありがとうございます。
今年は猛暑で熱いので熱中症や脱水症状にも気をつけてくださいね。
AED短期レンタルご利用ください。