AEDトレーナ2のバッテリ外れを防ぐ
2013年08月17日
AEDトレーナ2をご存じでしょうか。
数あるAEDトレーナの中でも使用しやすく、消防や日赤などの救命講習などでもAED普及当初から最も使用されているAEDトレーナです。
先日は、AEDトレーナ2のトレーニングパッドの粘着力復活方法をブログに書きましたが、バッテリのことを書くのを忘れてました!
本日は、バッテリの補強です。
バッテリの補強なんて必要ないと思われている方も多いと思います。
ご存じの方も少ないかもしれませんが、トレーナではなく本物のAED、ハートスタートFR2のバッテリもメーカーから一度、FR2購入者向けに手紙が届けられ、小さいシールでバッテリの挿入口付近を掴まないでください、バッテリが外れる危険性があります、という内容の注意喚起が届いています。
なぜ、そのような注意喚起が届いたのか?
それは、ハートスタートFR2は取扱時に、AED本体の正面に向かって上部(バッテリ装着部)を掴むことでバッテリが外れやすい構造になっているからです。知らず知らず掴んでしまいバッテリが少し外れるとAEDが動かないということもありえます。
その対策としてメーカーは注意喚起のシール一枚送ってきただけでした。
「え?緊急時にこんなシール見ないし外れる可能性はまったくかわらんやん!」というのが最初の感想でした。
こんなシール貼ったところでお客様のリスクへの対策になっていないと言うことですね。
という事で、メーカーから送られてきたシールは無視。
ハートスタートFR2と訓練器であるAEDトレーナ2のバッテリが外れない方法を考え、対策しました。
いくつか試しましたが、最も簡単で効果的だったのが「テープを貼る」でした。
先にAEDトレーナ2の補強対策方法をご紹介します。
バッテリ装着部分にこのように貼ります。
貼っているのは養生テープです。テープ後も残りにくく、着脱が簡単という理由です。
コツは、テープを「ピン!」とたるまないようにて貼ることです。
凹み沿うように貼るか、簡単に写真のように引っ張って貼ってもOK。
これが、意外と外れにくいです。
力一杯掴むと外れます(汗)
救命コムでも、テープでの補強をする前は、お客様からAEDトレーナ2が動かないなどの連絡を受けたことがあります。しかし、電話で確認させていただくとバッテリが外れてたということが1回か2回ほどありました。
救命講習の最中に、バッテリ装着部分を掴んでしまって、バッテリは入っているが奥まで入っておらず動かないという状況になっていました。
この方法で利用中や輸送中の振動などでのバッテリ外れは、その後1度もありません。
また、見た目もケース内に入れると補強はほとんど見えないので気になりません。
あえてケースから取り出し上から見るとテープが見えます。
一番リスクの高いのは、トレーナではなく本物のAEDですね。
その本物のAED、ハートスタートFR2ももちろん対策しています。
FR2の補強の考え方で重要なのは
・力一杯掴んでも外れない安全性
・見た目に違和感を感じさせず補強を目立たせない
安全性が高く、見た目も変わらない方がいいですよね!
使用したのは、透明のOPPテープ
重梱包用 厚み0.09mm 幅50mmの仕様のものです。
通常のテープより厚みもあり、透明で補強がしていることがわかりにくいです。
この補強方法でのテスト結果ですが
私の握力が70kg程度、力一杯掴んでもバッテリを外すことができませんでした。
他、数人試しましたが誰もバッテリを補強の上から外す事ができませんでした。
簡単で納得のいく補強が完成!
救命コムでは、全てのハートスタートFR2に補強テープをしています。
※補強写真 テープが透明で見えにくいです(汗)
テープは長期間貼りっぱなしにしておくと、綺麗に剥がれず粘着がAED本体にも残りますが、バッテリの着脱は頻繁に行わず、交換しても通常1回ぐらいだと思いますので気にしなくてよいかと思います。
AEDトレーナ2の方は、着脱が多く粘着が残るのは気になるので養生テープをおすすめします。
バッテリの補強は以上です。
先日は、トレーニングパッドの粘着力回復方法で、本日までに86件のいいね!をいただきました。
私のブログで突出した数字の反響でした。
やはり、私たちが困っていることは皆様もお困りだったということですね。
救命コムでは、メーカー様も驚きの補強方法や対処方法をいくつも開発し工夫しています。
ブログでも今後も対処方法などを少しずつご紹介していこうと思います。
急ぎのお困り事は救命コムにお問合せください。
AEDレンタルお客様の感想
2013年08月2日
救命コムでは夏季に数百台あるAEDの在庫がなくなるぐらい、全国でAEDがレンタルされています。
おもには、短期で常設設置が難しい短期開催のイベントや行事の場所ですね。
海水浴場やプール、登山、合宿、イベントなどの場所で、全国で利用していただいております。
AEDが戻ってきては次のお客様のところと、出入りも多い時期ですので入出荷のスケジュールを調整するのも一苦労ありますが、入出荷担当も効率よく入出荷しお客様にご不便をおかけしないよう頑張っております。
そんななか、いつも励まされるのがお客様からいただく「ご利用の感想」です。
昨日もこんな一言をいただきました。
■南茨木スイミングスクール 金田様 サマーキャンプスクールでの備え
「AEDがあることにより多大な安心感があり良かったです。」
■吹田市立片山小学校 天野様 臨海学校での備え
「AEDの携帯ということで保護者の信頼も得られました。わかりやすいレンタルのしくみで、当初の不安が解消されました。今後とも活用させていただきたく思っています。」
お客様からの言葉で最も多いのが「安心」などの言葉ですね。
救命コムでは、社内でいつも話していることがあります。
「物の提供ではなく、機能を提供しています。機能が果たせなければ意味がない。」
そういうことを良く言っています。
では、救命コムが提供する機能をどう考えているかというと
一般市民の救命の備えのサービスから、「安心や安全」という機能をお客様に提供していると考えています。
いざという時に使えなかったとか、不安になったとかでは救命コムの存在価値がなくなります。
物がもつ機能の提供を心がけている救命コムでは、お客様から安心したとか、不安が軽減されたという言葉が最も嬉しい言葉です。
救命の意識も高く、熱意ある多くのお客様に恵まれ、いつもレンタルをご利用頂き心より感謝しております。
さっそく、今年の夏も救命コムのAEDが使用された救命事例がでております。
マネキンやAEDのレンタルの必要性がありましたら救命コムまでご連絡ください。