気道異物除去トレーニングしませんか?
2014年10月1日
◆AED導入10年目キャンペーン第三弾!!
あっという間に、もう10月ですね。キャンペーンも第三弾になりました。
第三弾は気道異物除去トレーニングマネキンの無料レンタルです!
最近ではキャンペーンも人気がでてきまして、次回のキャンペーンは何か?などの問合せもいただくようになりました。楽しみにしていただいてとても嬉しく思っております。
AEDの普及とともに、救命講習が全国で盛んに実施されています。
近年では、小中学校等の教育施設など多くの場所で救命講習をやるところが増えてきました。また企業や、作業現場等での施設内救命講習も増えてきております。しかし、一次救命のひとつである気道異物除去はあまりトレーニングが実施されていません。
そんな気道異物除去トレーニングの必要性と現状をあわせて紹介させていただきたいと思います。
上記、リンクの厚生労働省のデータを見ていただければわかりやすいのですが、不慮の事故による死亡の中で交通事故が以前は1万人を超えていましたが、年々減少しております。車の安全性能が向上し道路や信号等の交通インフラの充実などの多くの対策により交通事故死は減少していますね。
驚くべきことに、平成18年から窒息死が交通事故を抜いて不慮の事故死亡数No1となっています。交通事故への対策と同様、窒息死にも対策が必要ではないでしょうか。
◆窒息 年齢階級別死亡率
不慮の事故No1になっている窒息死ですが、死亡率から対策ができるかと思います。
窒息死の発生は、0〜4才に多くみられ、5才〜44才ぐらいまでは少なく、45才から年を重ねる毎に窒息死の率が上昇しています。
はやり、乳児は手当たり次第に手に取れる物を口に入れてしまう事も多いですから窒息の危険性が高いですね。高齢者は年とともに昔できていたことができなくなり体が不自由になってきますから、飲み込めると思って口に入れて飲み込めないなどの状態、リスクが高くなりますね。
リスクが高い場所に対して、気道異物除去トレーニングを受講した人が配置されることで早い処置により助かる確率もあがるのではないでしょうか。高齢者向けに食べ物をやわらかくするなどの対策も近年はとられていますね。
しかし、5〜44才の年齢層の方も喉を詰まらせることは無いかと言えば、ないことはないですね。私も何度も喉に食べものを詰まらせたことがあります。若いと自分ではき出せるので死亡率は低いのではないかと思いますが、リスクはないわけではないので、トレーニングをおすすめします。
◆危険率の高い分野別のおすすめ(キャンペーン対応品)
・乳児(ベビーアン)
乳児のいるご家庭
また乳児をあずかるような施設や、飲食店などでも乳児の気道異物除去トレーニングマネキンで訓練をおすすめします。
日本赤十字「乳児の気道異物を除去する方法 背部叩打法と胸部突き上げ法」動画
動画に出てくる乳児マネキン、ベビーアンは今回のキャンペーンマネキンです。背部叩打法と胸部突き上げ法のトレーニングのほかにも人工呼吸や胸骨圧迫等の救命講習用にも使用されています。
・成人(チョーキングチャーリー)
成人でも特に高齢者はリスクが高いので、高齢者がおられるご家庭や、介護施設等の高齢者が滞在、居住する施設や飲食店などに成人気道異物除去トレーニングマネキンのチョーキングチャーリーをおすすめします。
背中を叩く背部叩打法や腹部突き上げ法(ハイムリック法)が一般的に使われていますが、キャンペーン対象品のチョーキングチャーリーは腹部突き上げ法のトレーニング専用マネキンとなっております。そのため、胸骨圧迫や人工呼吸などのトレーニングはご利用いただけません。
腹部を突き上げると喉に詰めた模擬の異物がポーンと飛び出します。
チョーキングチャーリー
気道異物除去法は、日本医師会の気道異物除去の手順を参考にご確認ください。
◆キャンペーン外
・家庭向け乳児トレーニング製品
ミニベビーは、講習用DVDも付属しておりDVDを見ながらのトレーニングが可能なトレーニングセットです。
救命コムでも販売しておりますが、amazonでも販売しております。
内容も充実しており、乳児の心肺蘇生法も含め気道異物除去のトレーニングをしっかりとできますので、特にご家庭でのトレーニングにおすすめです。
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レールダル ミニベビー(minibaby) 乳児CPR学習キット ガイドライン2010対応
レールダル
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◆窒息の原因順位
今年も終盤に近づき、あっという間に正月になることかと思います。
食べ物別の窒息の順位は(※詳細は日本ACLS協会のサイトでご確認ください。)
1位 もち
2位 パン
3位 ごはん
餅と言えば正月ですね。
良い年越しができるよう正月に向けて気道異物除去トレーニングを実施してみてください。
10月〜12月までキャンペーンで無料レンタルしています。
不明な点やご相談等あればご連絡ください。
レンタルAEDが現場でショック実施
2014年08月19日
8月の中頃を過ぎ、今年の夏も終盤を迎えました
救命コムのAEDも全国のさまざまな場所で備えられ、安心安全の環境のお役に立っており嬉しいかぎりです。
◆海水浴場でAED使用
先日、海水浴場でAEDが使用され現場でショックを2回実施し救急隊員に引き継がれました。
使用する事態が発生しないことがもっとも嬉しいことですが、備えられるだけではなく、実際に必要な時に使用されるのはとても嬉しいことです。救命の熱意ある救命コムのパートナーの方々に感謝です。
予後に関しては、今回このブログでは公開は控えさせていただきたいと思います。
助かったか死亡したかどうかの結果のみでの判断は慎まないといけないと感じたからです。
今回のcaseは
波打ち際で、水中に沈んでいる状態で発見
現場では救助活動の訓練を受けたバイスタンダーによる、素早いチーム救助が行われました。
浜辺に引き上げ、素早いCPRにAEDの使用。
発見から救急車の到着までが約10分程度。
救急隊員が到着した際には、砂浜から救急車までの素早い搬送。
やはり訓練された人、またチームでの救助の活動はすごいと感じます。
訓練の必要性とチームでの救護体制の重要性を重ねて感じる事例でした。
◆助ける人の負担
現場で救助作業を実施したバイスタンダーの負担も大きいですね。
救助後のお会いしても笑顔も見えない方がおられます。
生死の境の現場、緊迫した状態を体験するわけですから精神的ストレスも大きいと思います。
真面目な人は、なんで助けれなかったのかなど真剣に悩まれる方も多いと思います。
しかし、悩まないでほしいです。
なぜなら、AEDが使用され電気ショックが必要な状態、またはショックが必要なく心臓が完全に止まっている状態は死亡している状態で、助かる確率がもともと低いからです。
ですので、「助かったらめっけもん」的な考えで良いのではないでしょうか。
AEDも使用され助からなかった場合は、不幸なのでしょうか。
違うと思います。
しかし、新聞等では助かった事例しか目にしません。
消防等でも表彰されるのは、助かった事例のみしか目にしません。
確かに助かる確率は低いので助かれば表彰されてもおかしくとも思います。しかし、多くの人は評価してほしいとも思っていないと思います。評価するのであれば、生死にかかわらず評価されても良いと思います。
一般市民にAEDが使用できるようになり、多くの人に救命活動への参加を国や医療が求めていますが、協力を求めるだけではなくケアもしっかり考えてほしいですね。このへんに関しても、救命コムでも考え行動していきたいと検討しております。
◆遺族の反応
助からなかった一例をご紹介させていただきたいと思います。
過去、AEDも使用されバイスタンダーによる救助の結果亡くなった方がいました。
AEDの解析データを拝見しても長時間にわたる懸命な救助が記録されていました。
事後検証をしていくなかで、AEDをご利用いただいた方から連絡をいただきました。
「遺族の方から感謝の言葉をいただきました。」
その内容をお聞きしとても嬉しく涙したことを覚えています。
このようにあるべきだとも思いました。
救助者は感謝されるためにやているわけではないと思います。
目の前の倒れた人の命を救うために完璧ではないと思いますが一生懸命に手を尽くしています。
それが、遺族に伝わったのではないでしょうか。
なかには、悲しみを引きずり後悔と悲しみの日々を送る人がいますが、少しでも減るべきだと思います。
結果に左右されず多くの人を幸せにしていけるはずです。
>◆人間の死亡率は何パーセント?
私は学生時代に、「人間の死亡率は何パーセントでしょうか?」と質問されて考え込んで答えれなかった記憶があります。
先生の回答は「100%です。」でした。
もちろん学生時代なんで死というものを真剣に考えたことがなかったのが原因だとおもいます。
しかし、生まれてすぐ死ぬ人もいれば、100才を超えて生きるひともいます。
また、事故や病気で亡くなる方も多くいます。
年間の自殺者も約3万人、生きれるのに死を選ぶ人もいます。
そんななか、全国各地でAEDなどを備え救助にあたる方々が多くいます。
結果に捕らわれず、一所懸命に命を繋げるための一歩を踏み出している人がいます。
必ず、良い結果が多く生まれると信じています。
救命コムでは、そのバックアップをできるかぎりしていきますので、ご要望やご相談ありましたらいつでもご連絡ください。
残り少なくなったこの夏も楽しくすごせるよう願っております。
感謝